2010年12月27日

 

手がかじかむほどの厳しい寒さ、夏の猛暑がウソのようです。

さて、今月淡交社より出版された『民芸運動と建築』の「松本の民芸運動と建築」の中で、三代澤本寿が紹介されました。

三代澤は終生にわたって、建築・景観に大変な関心をもっていました。本文には、専門家ではないにもかかわらず、民家に関する執筆や店舗の設計・内装デザインを手がけたことが記され、「美しい空間をつくる」ことに対する仕事の幅広さがうかがえます。

こちらの本では松本の他、全国に現存する民芸運動の同人やその影響を受けた人々が建設・施工にかかわった約30の建築が掲載されています。ご興味のある方はぜひお読みください。

いよいよ2010年も残りわずかとなりました。

今年は、松本~豊田と約5ヵ月にわたって、大勢の方に三代澤本寿初の回顧展をご覧いただくことができ、忘れられない1年となりました。

望外の反響はとても嬉しく、大きな励みとなりました。多くのご支援ありがとうございました。

またホームページにアクセスしていただいた皆さま、ご覧いただきありがとうございました。

この寒気はしばらく続くようですのでどうぞ暖かくして、皆さま良いお年をお迎えください。
 

2010年9月22日

 

三代澤の母校・松商学園に今週23日(木・祝)、「歴史栄光室」が開設されます。
創立110年を超える歴史と伝統が凝縮されたこちらの空間に、三代澤本寿の資料も展示されることになりました。
9月の一般公開は、23日(木・祝)は13時~15時30分、25日(土)・26日(日)が10時~15時30分です。入場は無料です。
なお、10月以降は事前予約が必要のようです。詳しくは下記よりお問合せください。

松商学園歴史栄光室報 http://www.matsusho-h.ed.jp/news/2010/09/09/095813.php
 
 

2010年9月10日

 

豊田市民芸館特別展「型絵染 三代澤本寿 生誕101年展‐民藝のこころ・新たなる創造へ‐」が、9月5日(日)に幕を閉じました。
松本市美術館企画初の県外巡回展としてゆかりの地でこのように開いていただき、また、この夏の記録的な猛暑にもかかわらず、豊田市をはじめ愛知県内外から大勢の方にご来場いただき感無量の思いです。豊田市民芸館、ご尽力を賜りました皆々様含め心より御礼申し上げます。

“三代澤を知らない人にも自分の感動を伝えたい” その一心で展覧会に臨んだと松本市美術館担当学芸員のMさんがおっしゃっていましたが、松本・豊田両展を通し、予想を超えるたくさんの感銘の言葉をいただきました。あたたかなお気持ちに支えられ、長いようで短い、あっという間の4ヶ月半でした。皆さまには「感謝」以外に言葉が見つかりません。
この場を借りて今一度御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 

松本市美術館情報誌「あーとふる」vol.24 
松本市美術館情報誌「あーとふる」vol.24 

2010年9月1日

 

銀座の民芸店「たくみ」。全国民芸店の草分け的存在で、日本と世界のすぐれた手仕事が豊富に取りそろえられています。
こちらで刊行されている小冊子「たくみ」第48号に、志賀直邦社長が「染色家・三代澤本寿さんと松本での展覧会のこと」と題した文章を、回想を交えながら書いてくださいました。
小冊子の全文はたくみHP上に掲載されていますので、下記URLからご覧ください。
http://www.ginza-takumi.co.jp/syousassitakumi.htm

今週末9月5日(日)、展覧会もいよいよ最終日を迎えます。
残り数日ですが、三代澤の型染の世界を満喫していただければ幸いです。
 
 

2010年8月27日

 

「豊田市民芸館だより第9号」に、「三代澤本寿生誕101年展」が特集されました。
三代澤の略歴、巡回展の概要のほか、前回ご紹介した本多静雄氏や瀬戸本業窯(瀬戸市)との交流について取り上げられています。
瀬戸本業窯とは、先代の6代目水野半次郎氏と三代澤が親しい間柄にあったこと、現在も使用されている窯の包装紙やラベルは三代澤がデザインしたものであることなど、深い関係性が紹介されています。
冊子は会場に置かれていますので、詳しい内容は持ち帰ってお読みください。

会期も残すところ10日となりました。まだご覧になっていない方はどうぞお急ぎください!

2010年8月13日

 

いま会場に展示されている170点の作品のうち、豊田市民芸館が所蔵する作品が、今日ご紹介する「型絵染二曲屏風」です。
元は本多静雄氏が所蔵していたもので、今回の巡回展のご縁を結んでくれました。

本多静雄(1898年・明治31年~1999年・平成11年)氏は豊田市生まれ。
日本電話施設(株)、エフエム愛知創立など実業家として活躍の一方、猿投窯の発見など日本有数の陶磁研究家・蒐集家として名を馳せました。柳宗悦との出会いから民芸品の蒐集や振興にも力を注ぎ、日本民芸協会理事、名古屋民芸協会会長を務め、豊田市民芸館設立にも多大な貢献をした人物です。

屏風所蔵の経緯や制作年など詳しいことは不明ですが、本多氏が田舎家の押入れの唐紙などを三代澤に注文していることや、素材に上質の紬地が使用されていること等を考えると、この屏風も特注で制作されたものかもしれません。隅々まで配された大小さまざまなアーモンド形模様は、同じ型であってもその向きや色の組合せにひねりが加えられ、リズミカルな画面に仕上がっています。鮮やかな色彩も見ていて楽しい作品です。
これと類似の模様が、1960年(昭和35年)制作のパネル「南の国のスラウェシ」に描かれていますが、ちょうど屏風のすぐ近くに展示されています。第一民芸館でぜひチェックして、特徴を比べながらご覧になってみてください。
 

2010年8月5日

 

8月に入り、豊田市民芸館特別展「型絵染 三代澤本寿生誕101年展」も残すところ1ヶ月となりました。小さなお子さんや学生の皆さんは、夏休み真っただ中ですね!
いま豊田市民芸館では、大人も子供も楽しめる色々な夏休み企画がひらかれています。
「民芸館クイズラリー」は10問のクイズに正解すると、抽選ですてきなグッズがもらえるという企画。さて、何問わかるでしょうか?三代澤本寿展の会場をじっくりとまわりながら、答えを探してみてください。
その他、市内ミュージアム4館共催の「合同スタンプラリー」、そば猪口の絵付けや紙すきなど各種体験講座が用意されています。講座の日時など、詳しいことはこちらをご覧になってください。

 

夏休み企画ページのアドレスです
      ↓

 

夏休み自由研究のヒントもあるかもしれません。
クイズラリーとスタンプラリーは今月いっぱい開催されています。どうぞご家族皆さんでお出かけください。


 

土・日・祝日は、敷地内の茶室「勘桜亭」でお抹茶がいただけます(一服300円)。
涼やかな緑がきれいです。

2010年8月2日

 

前回にひき続き、関連企画のご報告です。
ギャラリートークから2日後、19日(月・祝)には型絵染体験講座がひらかれました。
申込受付け後間もなく定員に達した人気企画。
ランチョンマットとエコバックの2コースでの募集でしたが、好きな方をやることに急遽変更。
18名の参加者の方は楽しそうに思い思いのものを作り、満足されていたようです。
きっと今頃みなさんのお手元で活躍しているのではないでしょうか?

2010年7月25日

 

連日うだるような暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、先週17日(土)のギャラリートークのご報告です。
ちょうど梅雨明けしたこの日、会場には35名の方がお集まりくださいました。
最初に第三民芸館で講師・宮嶋通江さんによるお話があり、その後展示会場に移動して、
個々の作品の解説という流れで行われました。
三代澤の年表に柳宗悦、本多静雄御二方を加えた宮嶋さんお手製のスペシャル年表が登場したり、参加者の方から意表をつく質問が飛び出したり、相互に反応し合う充実した時間となったようです。身ぶり手ぶりを交えたトーク、皆さんの熱いまなざし、写真からも場の空気が伝わってくるようです。

2010年7月17日

 

いよいよ本日から3連休ですね!
本日、17日(土)午後2時からは、ギャラリートークがひらかれます。
本多静雄さんとのご縁や海外への取材旅行のこと、宮嶋さんが今まで見、聞き、調べた数々のお話が聞けるのは会期中この1回のみです。
お天気も良さそうですので、皆さまぜひお誘い合わせてお出かけください。
 

 

 

2010年7月11日

 

今年も松本の街に全国から大勢の人が集い、様々な工芸企画に湧いた「工芸の五月」。
1ヵ月にわたるイベントの模様を特集した番組が、先月26日(土)SBC信越放送で放送され、この中で「三代澤本寿生誕101年展」も取り上げられました。
長野県にお住まいの方の中には、ご覧になった方もいるのではないでしょうか?

松本市美術館の会場では、担当学芸員のMさんが精力的な創作の軌跡を紹介。
その他のれんや手提げ袋など市内店舗で愛用され続け、松本に根づくデザイン作品もていねいに取材され、三代澤の多彩な魅力がギュッと凝縮された5分間でした。

来場者数1万1千人超。たくさんの方に三代澤本寿を知っていただくことができ、また感銘の言葉もたくさんいただきました。「企画して良かった」と番組内でMさんがおっしゃっていましたが、あらためて本当にそう思いました。
今開催中の豊田市民芸館でも、より多くの皆さまとの出合いを楽しみにしています。

2010年7月3日

 

7月に入り、そろそろ梅雨明けが待ち遠しくなってきました。
さて、今月半ばの3連休にひらかれる関連企画のご案内です。

17日(土)午後2時からは、ギャラリートークがひらかれます。
講師の宮嶋通江さんは長年にわたり三代澤研究を続けてこられた方で、三代澤特集号の『民藝』4月号にも執筆されています。
きっと宮嶋さんのお人柄そのままの、温かく熱のこもったお話が聞けることと思います。

 

一緒に作品を巡りながら、楽しい交流の時間をお過ごしください。
聴講無料(観覧券は必要)、定員は30名で事前申込みはいりません。

19日(月・祝)午後1時30分からは、2つの型絵染体験講座がひらかれます。
松本市美術館ではハンカチに型絵染の体験講座がありましたが、とても好評で、皆さんイキイキと制作されていました。
豊田市民芸館の内容については「生誕101年展(豊田市)」のページでご確認いただきたいのですが、ランチョンマットの講座の方は既に定員に達したようです。
エコバックの講座も定員の10名に達し次第締め切りとなりますので、ご興味のある方は豊田市民芸館にお問い合わせください。

2010年6月29日

 

今日は、第二民芸館の会場の様子をご紹介します。

 

 

第二民芸館には、1970年代~晩年の1990年代に制作された屏風が展示されています。
第一民芸館からの作風の変遷をご覧ください。裏面も要チェックです!

大胆な構図のパネルと飾り布。3枚のパネルのうち左2枚は、中米グァテマラにある古代マヤ遺跡のひとつ「ティカル」がテーマ。右のパネルは、「サマルカンドの枝垂れ桑」とタイトルがついています。屏風「絹の道の枝垂れ桑」と比べて見るのも面白いですね。

こちらの会場には新たに、染絵、卓布、書、そのほか道具類やプロデュースしたガラスなどが展示されています。道具類を収納した容器にも注目してみてください。

エーデルワイスの型紙をアクリル板に。アイデアアレンジです。

少しでしたが、お楽しみいただけましたか? 
この続きはぜひ会場で。生の迫力をご堪能ください。
関連グッズは第二民芸館で販売されています。大好評のみよさわトランプや絵はがきなど、この機会にお求めください。

2010年6月26日

 

今日は、豊田市民芸館の会場の様子を一部ご紹介します。(撮影は許可を得ています)

東京の日本民藝館の一部が移築復元された第一民芸館。
引戸をあけると、代表作の四曲屏風「潮」と三代澤本寿の肖像(バーナード・リーチ画)が来館者を出迎えます。

中央には1950年~80年代に制作された屏風を展示。裏面のデザインも、ぐるっとまわってご覧いただけます。壁面にはパネル、暖簾、飾り布、帯などが整然と飾られています。
奥にある「柳宗悦書斎」もお見逃しなくご覧ください。

ケースには書籍、染紙、手ぬぐい、ラベルなどが展示。小品のデザインバリエーションをお楽しみください。制作の裏側が垣間見える試作も注目です。

次回、第二民芸館に続きます。
 

2010年6月22日

 

夏本番を目前に、梅雨の蒸し暑さが続きます。豊田展開幕から1週間がたちました。
先週豊田市のホームページに「三代澤本寿生誕101年展」が紹介されました。
展覧会の関連情報は、こちらでも随時アップしていきたいと思いますので、よろしくお付合いください。



【 豊田市民芸館で特別展「型絵染 三代澤本寿生誕101年展 民藝のこころ・新たなる創造へ」が本日からはじまりました(2010年6月15日) 】

平戸橋町にある豊田市民芸館の第1民芸館と第2民芸館で本日(15日)、特別展「型絵染 三代澤本寿生誕101年展 民藝のこころ・新たなる創造へ」がはじまりました。期間は9月5日までです。開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)です。月曜日は休館日(ただし7月19日は開館)です。観覧料は、一般が300円、大学生・高校生は200円、中学生以下と70歳以上、市内在住・在学の高校生、障がい者は無料です。

同館では、民衆の生活道具である雑器の中に本当の美しさがあるとした「民芸」の普及と啓発のため、日頃から、展覧会などで展示するための衣・食・住に関する優れた民芸資料を収集するとともに、企画展や特別展を定期的に実施しています。

同展は、長野県松本市出身の染色工芸家、三代澤本寿(1909<明治42年)~2002年<平成14年>)が誕生から101年を迎え、初期から晩年までの約170点の型絵染作品を紹介する初めての回顧展です。同展は、長野県松本市美術館(平成22年4月17日~6月6日)で開催されていたもので、同民芸館で三代澤の作品を所蔵していることから、今回巡回展として企画されました。

型絵染とは、柿渋を塗った和紙を小刀で模様を切り抜き、布地や和紙などにあて、防染剤と呼ばれるのりを塗り、防染剤が塗っていない部分に染料で色を塗っていくものです。主な展示品は型絵染が施されたのれんや飾り布、着物、帯などです。三代澤が染色工芸家として歩みだし、民藝運動に関わっていた昭和初期の作品から、その後民藝運動から離れ、世界36か国を旅し、それぞれの地の風土や音楽から影響を受け、ダイナミックな作風へと変化していく過程が紹介されています。また、作品の制作に使われた小刀やはけなどの道具も展示されています。

なかでも注目すべき展示品は、型絵染のびょうぶ作品21点です。そのうちの一つ、「潮」(1970年<昭和45年>)は、縦200センチメートル×横222センチメートルの作品で、それまでの作風の連続文様とは異なり、力強い曲線の型絵染が両面に施されています。
同館の係長は、「あまり知られていない三代澤の作品を、民芸に関する初期作品から、最晩年の作品まで展示しています。是非多くの方に来てもらい、ダイナミックな作品からエネルギーあふれる力強さを感じてほしい。」と話していました。

なお、同展の開催に伴い、関連企画が開催されます。7月17日午後2時から、三代澤についての研究をしている「民芸と地域文化の会」の宮嶋通江氏によるギャラリートーク(聴講は無料ですが、会期中の観覧券の提示が必要です/ 先着30名<事前申込不要>)を開催します。7月19日午後1時30分から、ランチョンマットに型絵染をする体験(定員:成人5名)やエコバックに型絵染をする体験(定員:成人、小学生以上の親子10組)を開催します。体験の参加費はいずれも1,000円で、6月25日午前9時より申込みを受け付けます。申込み先は民芸館です。
 

2010年6月14日

 

大盛況の余韻冷めやらぬ中、「型絵染・三代澤本寿生誕101年展」巡回展がいよいよ明日6月15日(火)より、豊田市民芸館にて始まります。

第一民芸館、第二民芸館の会場に、ポスター掲載の「潮」や「絹の道の枝垂桑」屏風をはじめ約150点が展示されます。第一民芸館は、東京・駒場の日本民藝館の一部が移築復元された建物。白壁の落ちついた佇まいに、松本展とは異なる趣の空間をお楽しみいただけることと思います。緑あふれる広い敷地、すぐそばには矢作川と、豊田市民芸館はロケーションも抜群ですので、お友達同士やご家族皆さんでお誘い合わせてお出かけください。

当サイト内に「生誕101年展(豊田市)」のページを新設いたしました。
関連イベント情報など展覧会の詳細は、こちらをご覧ください。

2010年6月10日

 

6月6日(日)市民タイムス紙コラム「月見やぐら」に、三代澤本寿展の取材記が掲載されました。

準備段階から取材を重ねてくださった記者さんの目による展覧会の感想。
後半の、「一度お会いしてみたかった」の言葉が胸に響きます。
Aさん、長きにわたり本当にありがとうございました。

2010年6月9日

 

6月4日(金)市民タイムス紙のリレーコラムに、陶芸家の田中一光さんが三代澤本寿展の感想を書いてくださいました。

膨大な三代澤ワールドに作り手として励まされるような気持ちがしたことや、展示を見ながら考えたという、材料・道具を作る職人さんとの関わりについて等が綴られています。ジャンルは違っても同じ工芸の生み手として、また同じくクラシック愛好家としての視点がキラリと光っています。

2010年6月7日

 

4月17日(土)より開幕しました「民藝のこころ新たなる創造へ 型絵染・三代澤本寿生誕101年展」は、6月6日(日)に無事閉幕致しました。

「知られざる三代澤本寿の全貌を、一人でも多くの方に見て、知っていただきたい」初の回顧展開催にあたり、このことを何より願っておりました。
おかげさまで幅広い年代の大勢のお客様にご観覧いただき、また、関連イベントにも多くの方がご参加くださいました。
見て下さった方から驚きや感動の声をたくさんお寄せいただき、日を追うごとに大きくなる反響の凄さに、大変感激いたしました。
大盛況のうちに幕を閉じることができましたのも、ご来場くださったお客様、主催の松本市美術館、ご協力・応援を賜りました関係多数の皆々様のおかげです。
心より感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

この後、6月15日(火)より9月5日(日)まで、愛知県・豊田市民芸館へと巡回致します。こちらの会場でも、多くのお客様にお楽しみいただきますことを願っております。  
豊田市民芸館HP http://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/

 

 

最終日のギャラリートークの模様です。

皆さん熱心にお聞きになっていました。
 

2010年6月5日

 

「型絵染 三代澤本寿生誕101年展」は明日6日(日)、最終日を迎えます。

大勢の方の感動の声に支えられ、あっという間の2ヶ月間でした。
松本市美術館の大空間に飾られた、屏風・パネル・染絵・飾布・着物・書籍など約260点の作品も、いよいよ見納めです。午後2時からは、学芸員によるギャラリートークも開催されます。
残り1日ですが、午後5時の閉館まで、皆さまお誘い合わせの上ごゆっくりお楽しみください。
 

2010年6月4日

 

1950年代の終わりから60年代、世界的ファッションデザイナー森英恵さんは、三代澤の屏風を数点購入されています。今回の展覧会では、そのうちの一点「型絵染四曲一双屏風」をお借りして展示。図録には「ルーツがにじむ懐かしい作品」と題した文章を寄せてくださいました。

お姉さんの紹介で三代澤を知り、作品を見てひと目で好きになったこと。当時銀座に新しくひらいたサロン用に、屏風を依頼したこと。出来栄えはモダンかつ、どこか私たち日本人のルーツがにじむ懐かしい風情で、とても気に入ったこと。この屏風の前で、女優さんやモデルさんと数々の作品を創ったこと・・など、懐かしいエピソードが綴られています。
昔の雑誌に掲載された森さんの記事に、三代澤の屏風を見つけました。白黒の幾何学模様が背景にさりげなく写っています。思い出写真館をお楽しみください。

「三代澤本寿生誕101年展」も、残り2日となりました。
まだご覧になっていない方は、ぜひ美術館で生の迫力を味わっていただきたいと思います。すでに見ていただいたお客様も、前回とは違った新しい発見にお出かけください。開館時間は午前9時~午後5時までですが、入館は午後4時30分までですので、お気をつけください。

2010年6月2日

 

6月1日(火)、市民タイムス紙コラム「月見やぐら」に、三代澤本寿展が取り上げられました。

ここに引用された柳宗悦の言葉は、昭和21年発行の雑誌『工藝』第115号(当サイト内「代表作品」をご覧ください)に掲載されたものです。
この号は三代澤本寿の特集号であり、柳は「三代澤君のこと」と題した文章を寄せました。このとき三代澤37歳。これまでの仕事の評価に加え、今後の制作に対して、また作り手としての心がまえについて道しるべを示し、その将来を期待しています。
全文は4月発行の『民藝』第688号に掲載されています。現代の私たちが読んでも、心に落ちるメッセージです。ご興味のある方は、当サイト内「関連グッズ販売」に第688号の詳細がありますので、こちらをご覧ください。

2010年6月1日

 

6月、爽やかな初夏の到来です。
先週末は全国からのクラフトフェアのお客さまや出展者の方々も含め、大勢の方にご観覧いただきました。「作品・言葉・生き方、すべてに勇気づけられました」「『一歩先を表現するのが制作』という姿勢が心に響きました」」「また展覧会をしてほしい」と、続々とご感想をいただきました。
ナイトミュージアムは人波が途切れず、関連グッズは品切れ続出だったようです。想像を超える反響に、驚きと喜びでいっぱいです。

さて、今週末6日(日)に「型絵染・三代澤本寿生誕101年展」はとうとうフィナーレを迎えます。「お友達を誘って終了前にまた行きます」という方や「図録を読んで作品の背景を知った上で、もう1回見に行きたい」という方もいてくださり、大変ありがたく思っています。
最終日まで残り5日間。まだご覧になっていない方はお急ぎを!!
5日(土)と6日(日)の14:00からは、学芸員によるギャラリートークがひらかれます。解説を聞きながら、新たな魅力を探しにお出かけください。
 

夜の美術館はとても幻想的でした。
夜の美術館はとても幻想的でした。

2010年5月30日

 

観光情報ポータルサイト「新まつもと物語」プロジェクト会長・林勇次さんが、市民タイムス紙のリレーコラムに「松本の街の守りそして目指すべきイメージ‐三代澤本寿展にレトロ&モダン」を書かれました。

林さんは松本の歴史を踏まえながら、三代澤の作品から受けた「シンプルでありながら伝わってくる何者にもとらわれていない独自の世界観」「地味で落ちついた色合いでありながら伝わってくるやさしさ暖かさ」「レトロでありながらモダンに感じられるセンスの良さ」は「松本の守るべき、そして求めていくべき松本の街のイメージ」そのものと述べられています。また、民芸運動の面もあわせて三代澤を「松本にとって大切な人」と評価いただき、とても嬉しく思います。

林さんは以前、青年会議所の広報誌を担当されていた時に、三代澤から松本の街について「路地や小道を残すことが大切である」「歩く速さでこそ感じられることがある」と言われたことがあるそうです。今月、新まつもと物語より出版された『松本さんぽ』には、そのような小道・建物・山岳など、市民記者の方が取材した、歩いて楽しい松本の魅力が紹介されています。
「三代澤本寿生誕101展」もあと1週間となりました。美術館、そして街中ギャラリーと、街の中をおさんぽしながら三代澤の型絵染をお楽しみください。

2010年5月29日

 

5月26日(水)市民タイムス紙「みすず野」に、三代澤本寿が紹介されました。
 

2010年5月28日

 

市民タイムス紙「市民の広場」に、三代澤展の感想が投稿されました。皆さまからお寄せいただく声は、大切な宝物です。本当にありがとうございます。原文のままご紹介させていただきます。
明日28日(金)・29日(土)は、夜8時まで、美術館の開館時間が延長されます。お仕事帰りに、余暇の楽しみに、クラフトフェアに合わせて、「ナイトミュージアム」へお出かけください。

「懐かしさと安らぎの展示」 ※5月24日(月)
松本市美術館で開催中の「三代澤本寿生誕101年展」に行きました。渋い色彩の型絵染作品が広い空間に効果的に配置され、照明の演出で一層見応えのある展示となっていました。
会場へ入った瞬間、子供のころから身近にあったような懐かしさを感じて、作品の一つ一つに引き込まれました。70歳を過ぎてスペインなど海外の各国を巡る旅に出られてからの作品には、宗教的な敬虔(けいけん)な雰囲気が感じられました。
大胆な中に繊細な優しさをにじませた型絵染作品のどれにも、庶民の生活を大切にした民芸の精神が貫かれていました。鑑賞後は、古里に帰ったような素朴な安らぎに満たされました。(松本市、女性、77歳) 

「作品の数々に圧倒される」 ※5月26日(水)
「三代澤本寿展」を見ました。その日、松本で開催されていた別の展覧会を見るのが目的で出掛けたのですが、鑑賞後「せっかく来たのだから松本市美術館へも行ってみよう。何かやっているだろう」という気持ちでバスに乗りました。
駅の大きな看板も目に入らずに、三代沢本寿さんについても民芸運動についても全く知らない不勉強な私が美術館へ入ったのです。あまり興味のない分野だけれども、きっと学ぶものはあるだろうと、会場へ足を踏み入れて正解でした。
20日付本紙「口差点」に投稿された方と同じように、美術館の広い空間に集結された作品の数々に圧倒されました。そしてすっかりそのグラフィックセンスに魅了され、売店で「みよさわとらんぷ」を買い求めました。
昨夜も息子と「すてきでしょう?」「名前もいいよね」などと会話しながらトランプで遊びました。私の大切なお宝となりました。(木曽町、女性、48歳) 

2010年5月26日

 

季刊信濃路№34』 信州の野鳥特集に、三代澤は「愛鳥記」と題したエッセーを書いています。
「勝地多樹という文字が中国にあるが、私は樹のあるところが好きだ。それというのも樹のあるところには野鳥がくるからである。我が家の荒れた庭には大小数十本の雑多な樹々があり、大は三百年近い欅の老樹もあって、そのためか四季おりおりに野鳥が訪れる。」との書き出しではじまり、野鳥への愛情あふれる文章が展開されていきます。

「以前赤ゲラを子飼いから育てたことがあり、この鳥はカステラが大好きで、朝寝坊して餌が遅れると金網のトタンをものすごく早くたたいて催促したものである。野鳥を何羽か飼ったが、籠の鳥よりも自然の小鳥をと思い、この赤ゲラを最後に全部放してしまった。ところがそれから幾日かたったある日この大欅から聞えてくるのは赤ゲラの声である。樹上を見上げると太枝をつたわるそれはまさしく赤ゲラではないか、この欅に赤ゲラが来たことはかつてなかったから子飼いしたそれが訪ねてきたものと今でも思っている。」

心がほんわかするエピソードですね。次の文章はクラシック通ならではです。

「大原総一郎さんは、ことのほか野鳥を愛しまた音楽を好む人であったが、ある時自然の中で鳴く黒ツグミの声を聞きたいと言ったところ、その軽井沢の別邸に招かれて早朝案内され、心ゆくまでその鳴声を聞いたことがある。ワーグナーの楽劇「リエンチ」の序曲はたしかに黒ツグミの声からヒントを得たと思われる個所があるといったが、私もそのように思っている。」

会場には、鳥をモチーフにした作品がいくつも展示されています。ここに書かれた庭樹の小鳥を彷彿とさせるものも・・。それぞれの愛らしい姿をご覧ください。

冬羽から夏にかわるころの雷鳥です。バックの白い部分は雪渓のイメージとも。

1970(昭和45年)5月発行なので、ちょうど40年前です。

2010年5月25日

 

「新まつもと物語」市民記者ブログに、三代澤本寿関連レポートが掲載されました。

「民芸風景 街の中の三代澤本寿作品」 *昼間は見ることができない光景も・・
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=5515
「三代澤本寿展の半券を持って出かけよう!」 *お得な情報をお見逃しなく
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=5443

追加耳より情報です。
「クラフトフェアまつもと」に合わせて、29日(土)・30日(日)の両日「バスDAYまつもと」が開催されます。コンセプトは、“マイカーをおやすみしてバスで街へ出かけよう”
300円の1日バス券をお求めいただくと、松本電鉄近郊バス路線全線乗り放題!そしてさらに、松本市美術館・松本市立博物館・松本民芸館の入館割引特典がついてきます!!
1回の乗車も距離にかかわらず100円なので、気軽に乗り降りできますね。
路線図、販売場所など詳細は「工芸の五月・バスDAYまつもと」まで。
http://matsumoto-crafts-month.com/busdaymatsumoto2010
 

いつ頃の発行かわかりませんが、三代澤が手がけた表紙です。
「表紙は白樺の樹。心なき人々に皮をはがれた白樺は見るも痛々しいが、年輪を重ねて、少しずつはげたのは、白樺の美しさをひときわひきたててくれる」と言葉が添えられています。

2010年5月24日

 

「三代澤本寿生誕101年展」今週の関連イベントのお知らせです。

■ナイトミュージアム  5月28日(金)・29日(土)
20:00まで開館時間が延長されます(入館は19:30まで)。
通常の時間帯になかなか来られない方、夕食前・夕食後のひと時を満喫したい方、昼間とは違う雰囲気を楽しみたい方、どうぞおでかけください。
■ギャラリートーク  5月30日(日) 14:00~、40分程。

さて、29日(土)、30日(日)は、あがたの森で「クラフトフェアまつもと2010」がひらかれます。29日(土)は11時~17時、30日(日)は9時~17時、雨天決行です。
あがたの森と美術館は歩いて5分ほどの近さ。クラフトフェアにお出かけの皆さまに、ぜひ三代澤展をご覧いただきたいと思います。
28日(金)・29日(土)は「ナイトミュージアム」で、開館時間が午後8時まで延長されるので、フェア終了後もゆっくりとお楽しみいただけます。朝は9時から開館なので、29日(土)初日、11時のフェア開幕まで美術館でスタンバイされるのもおすすめです。 
週末、良いお天気になるといいですね!
 

松本駅の改札を抜けると、大きな幕がお出迎えします
松本駅の改札を抜けると、大きな幕がお出迎えします

2010年5月23日

 

ひと雨ごとに緑が濃くなってゆきます。
5月20日(木)市民タイムス紙の投書欄に、小平妙子さんの「型絵染展を見て」が掲載されました。1日のNewsでのご紹介に続き、嬉しいご感想を寄せていただきありがとうございます。これまで他にも多くのお声をいただき、皆さまに心より感謝申し上げます。
「型絵染 三代澤本寿生誕101年展」も残すところ2週間となりました。まだ見ていない方は、ぜひ1日も早く美術館へ足をお運びください。

2010年5月22日

 

前回にひき続き「工藝の五月」特集です。左紙面では、交流のあった方々のインタビュー記事が紹介されました。
作品の額を長年手がけた木工職人の山村幸夫さんは、仕事のやりとりを中心に。三代澤の「額は作品にとって着物のようなもの。山村さんの額でなければ、創作意欲がなくなる。」「山村さん、僕は子どものように思ってるでね。」との言葉に、山村さんへの信頼がにじみでています。
毎年のように訪ねた北アルプス・常念小屋の山田恒男さんは、山上での様子を紹介。「外で酒を飲みながら一言、『いいねえ、山田君』」と、景色や動植物を静かにながめたり、人の行かないようなところで寝たりして過ごしていたとか。皇太子さまの心をとらえたテーブルセンターのお話も明かされました。
染織作家の本郷孝文さんは、父親の大二さんの代からお付き合いがあった方。美しいモノを日常に使い、また、使われて美しくなったモノたちに囲まれた暮らしぶりが印象に残っているとのこと。外出先で「これを買いなさい」と言われ購入したサクラ皮のさやのナタを、今でも大切に使っているそうです。
皆さんが語られたエピソードには、心地よい「体温」が感じられました。
 

2010年5月20日

 

5月15日(土)のタウン情報紙「工藝の五月」の特集に、三代澤本寿が掲載されました。
紙面右は“「民芸の心」生涯貫く”と題して、創作活動と民芸運動の両面から軌跡をたどり、最後は竹内順一松本市美術館々長の「民芸運動は、ものづくりの無名性、実用性、地方性を訴えたが、それを一番体現した人物が三代澤」との言葉で締めくくられています。
写真は1964年ごろ、屏風を制作中のひとこまです。
画面いっぱいに写るアーモンドのような紡錘形のモチーフは、松本市から依頼されて制作した昭和天皇献上の型絵染四曲屏風に描かれており、さらに大きさや構図を変えて、他の作品にも繰り返し使われています。お気に入りだったのでしょう。
今回同じモチーフの作品がいくつか展示されているので、これからご覧になる方は会場で探してみてください。
紙面左は次回につづきます。
 

2010年5月18日

 

テレビ松本ケーブルテレビジョンのアート情報番組「Art de View」で、三代澤本寿生誕101年展の模様が紹介されています。放送スケジュールは下の通りです。
ご加入されている方はチェックしてみてください。
月曜 午前7:45~ , 水曜 午後8:45~ , 木曜 午前10:30~ ・午後9:45~
金曜 午前8:30~ , 土曜 午前8:30~ (各回15分)

テレビ信州「市民ロータリー」で放送された内容は、5月9日のNewsから動画でご覧いただけます。

昨日お伝えした半券サービスが、今日のタウン情報紙に掲載されました。
昨日お伝えした半券サービスが、今日のタウン情報紙に掲載されました。

2010年5月17日

 

お得な情報① 
【三代澤本寿展観覧チケットの半券がそのままサービス券に!】
三代澤本寿展を見終わったあとも、チケットの半券は捨てないでください。
半券をご提示いただくと、以下のお店・旅館でサービスが受けられます。
三代澤展会期中だけの特別企画。有効期限は2010年6月6日までです。
各店舗では三代澤作品の展示もありますので、あわせてお楽しみください。
<味>
・美術館内レストラン ビストロサンチーム (tel 0263-35-9850)
 三代澤展オリジナルノンアルコールカクテル・グラスワイン・ビールの中から1杯サービス
 ※ディナータイム(17時~要予約)に限ります。
・カレーの店 デリー (tel 0263-35-2408/松本市中央2-4-13)
 お食事を注文された方にソフトドリンク1杯サービス
・手づくりチーズケーキ Ohkura (tel 0263-34-5131/松本市大手4-2-8)
 1500円以上お買い上げで5%off
<良品>
・ヒカリ靴店 Hush Puppies (tel 0263-32-0224/松本市中央3-2-11)
 お買い物代から5%off
・工芸マエストロ (tel 0263-33-7895/松本市中央3-2-15)
 1050円以上お買い上げで記念品プレゼント
<湯>
・浅間温泉 菊の湯 (tel 0263-46-2300/松本市浅間温泉1-29-7)
 日帰り入浴が300円でご利用いただけます。※入浴時間12~15時

お得な情報②
【工芸の五月 参加美術館・博物館4館共通割引】
「工芸の五月」に参加する市内美術館・博物館の観覧チケットの半券をご持参いただくと、他参加館の企画展・常設展を団体料金でご覧いただけます。
対象施設:松本市美術館、松本市立博物館、松本民芸館、旧制高等学校記念館
 
 

2010年5月16日

 

5月15日(土)の午前中に、三代澤本寿展関連イベント「街中探訪」が行われました。
残雪の北アルプスが美しい晴れやかな陽気の中、駅前~本町~大名町~上土~中町を自転車でめぐり、街中に溶け込む三代澤デザインを再発見しました。
参加者の皆さんは、訪問先のお店の方や担当学芸員の説明に耳を傾けたり、写真におさめたりしながら、その場の空気感を満喫されていました。

2010年5月15日

 

5月14日(金)市民タイムス紙に、豊田市民芸館への巡回展の記事が掲載されました。
「三代澤本寿生誕101年展」は6月6日(日)に会期を終えたのち、6月15日(火)~9月5日(日)まで、愛知県の豊田市民芸館で公開されます。
過去に松本市美術館でひらかれた15の自主企画展のうち、県外を巡回するのは初めてとのこと。初の回顧展が、松本発“初”巡回展として全国発信へ。今から楽しみです!

明日16日(日)は、14:00からギャラリートーク(聴講無料)があります。その後今月は、22日(土)、23日(日)、30日(日)と続きます。
来週22日、23日は、美術館内の市民アトリエにて、工芸の五月企画室のイベント「こども寺子屋・羽のある虫をつくろう」と「大人寺子屋・紙の実験(カードやラッピングなどのペーパーツールをつくろう)」も予定されています。
著書に『カードは手作りが楽しい』『紙から生まれる暮らしの愉しみ』などがあるグラフィック工芸家・井上由季子さんのワークショップは、工芸の五月ならではの企画。井上さんのお話はとても心地よく、やさしく分かりやすく教えてくださるとか。
三代澤の作品とあわせて、美術館でゆったり過ごす休日はいかがでしょうか?
詳細、お申込みは http://matsumoto-crafts-month.com/information/983 まで。

豊田市民芸館HP http://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/kikaku/tenji.htm
豊田市民芸館HP http://www.mingeikan.toyota.aichi.jp/kikaku/tenji.htm

2010年5月14日

 

展覧会のタイトルにもなっている「型絵染(かたえぞめ)」とはどういう技法でしょう? と、何人かの方から聞かれました。
「型絵染」とは、型紙を用いて染める「型染」のひとつです。三代澤の師・芹沢銈介がこの先駆者で、それまで職人によって分業されていたデザイン・型彫り・染めの工程を、作者が一貫して行うところに大きな違いがありました。三代澤は師から型絵染を学び、この技法を和紙に応用することで独自の道を切り開いていきました。
型絵染のほか「板締染(いたじめぞめ)」「絞り染(しぼりぞめ)」など、三代澤はいくつかの技法をもち、それぞれから得られる表現効果を作品に巧みに使いわけています。
型絵染の工程は、屏風<絹の道の枝垂桑>を例に、写真つきで展示されています。
美術館で制作の様子を追ってみてください。
 

松本市美術館の子ども向け資料です
松本市美術館の子ども向け資料です

2010年5月13日

 

三代澤が手がけた染紙の大きな仕事に、雑誌『工藝』の表紙があります。
図録に原稿を寄せてくださった柚木沙弥郎さんも、好きな三代澤作品のひとつにあげています。

『工藝』は民藝運動の思想を広める機関誌として、1913年(昭和6年)に創刊しました。
表紙のほか、見返し・挿し絵・字体・余白・色調など隅々まで柳宗悦が監修。1951年(昭和26年)の第120号の終刊まで、500部から多いときで2000部という数が、すべて手作業で仕上げられました。民藝美論を具体化したこの「書籍作品」の美しさは、オープニング式典で竹内館長がスピーチされたように、当時大変な評判だったようです。
三代澤は、第110号から6冊分の表紙を担当しました。
デザインをおこし、型紙を彫り、そして1000枚単位で和紙への染めを施す・・・気の遠くなるような大変な作業でしたが、出来への細かな指示にも応えつつ、懸命にこなしたことにより力量が鍛えられた、原点ともいえる仕事なのです。

会場では、入り口すぐに展示されています。何枚目に染められた一冊でしょうか?
模様や色づかい、文字のデザイン、見所いろいろです。
 

第115号は、三代澤本寿の仕事がクローズアップされた特集号です。

2010年5月12日

 

早いもので、「型絵染・三代澤本寿生誕101年展」も折り返し地点を迎えました。
先日、会のメンバーのひとりが、ある場所に入ろうとドアを開けたときのこと。中から「いま美術館でひらいている企画展を見に行ったらすごく良かったから、ぜひ見に行くといいよ。」という声が。観覧された女性が、体感した感動を、周囲の方達に話していたそうです。嬉しい遭遇に、つい話の輪に加わってしまったと報告してくれました。
皆さまのありがたい声援に元気をいただいて、後半スタートです!

さて、美術館では、会場内だけでなくそのまわりも、三代澤色で彩られています。
三代澤が手がけた色とりどりの染紙は、大きく印刷して通路のガラス窓に。入り口へと期待を誘い、観た後は余韻をやさしく包みます。5月のまばゆい陽射しに透けて、まるで万華鏡のよう。
イスに座って遠目で眺めたり、近目で模様を楽しんだり、これから行かれる方はアプローチにも注目してみてください。

染紙の本物は、デリーの窓に。黒壁と木枠窓とのコントラストが風情を醸しだします。

工芸の五月・デリー常設展  http://matsumoto-crafts-month.com/report/888

 

2010年5月11日

 

タウン情報紙で4回にわたり連載された「三代沢本寿展」。
武藤美紀学芸員が<型絵染四曲屏風><キャラバンの宿><シロス・ロマネスク><潮>の4つの屏風をとり上げ、そのテーマや表現技法をひも解きながら、新たな創造に挑戦し続けた作家人生を描きました。また、9日の市民タイムス紙では、渋田見彰学芸員によって、「型絵染」の技法がわかりやすく説明されています。
このような学芸員の解説を生で聞けるイベントが「ギャラリートーク」。今日までの間に2回ひらかれ、残り6回が予定されています。
どういう時に、どういう想いで作られた作品だろう?制作方法が知りたい!などご興味のある方、実物を目の前により深く作品を味わいたい方、ぜひご参加ください。

■ギャラリートーク <14:00から40分程度>
5月16日(日)・22日(土)・23日(日)・30日(日)
6月 5日(土)・6日(日) 
*聴講は無料です。当日有効のチケットをお持ち下さい。
 

8日(土)タウン情報より
タイトル「三代澤本寿展」を囲んでいるのは、三代澤がデザインした木の額です。
編集の方の遊び心ですね。会場ではこの額の中に染絵が飾られています。

2010年5月10日

 

5月7日(金)の市民タイムス紙に、オリジナルグッズの記事が掲載されました。当サイト内の関連グッズのページでもご紹介している様々な商品について、取材されています。
この中の「北アルプス・復刻手ぬぐい」ですが、予想を大幅に上回るご好評により、ただいま完売状態です。次回の入荷は6月になるそうです。予約を受け付けていますので、買い逃された方、これから美術館で買おうと予定されていた方は、松本市美術館ミュージアムショップまでお申込みください。

2010年5月9日 - 2/2

 

昨日8日(土)午後1時30分より、武蔵野大学名誉教授・日本民藝協会会長の水尾比呂志氏による講演会「民藝の現在・松本と民藝運動」がひらかれました。
『柳宗悦全集』(1981年)に三代澤本寿が寄せた「長野県の民藝運動と柳先生をめぐる思い出」をテキストに、松本の民藝運動と、柳宗悦ほか民藝諸氏との厚い交流について、水尾先生ご自身の思い出話も交えながらたっぷりとお話くださいました。最後に、およそ100名の参加者に向けて「まずは自らの眼でものを観ることが大切」「受け継がれてきた文化を文明にどう活かすかが今後の鍵。この展覧会を通して考えてほしい」とのメッセージが届けられ、講演終了後はさっそく吸い込まれるように、皆さん展示会場へと向かわれました。
また先生は、展示構成や図録の出来栄えを大変悦んでくださいました。貴重なお時間を本当にありがとうございました。

2010年5月9日 - 1/2

 

テレビ信州 市民ロータリーで三代澤本寿101年展の様子が紹介されました。

2010年5月8日

 

「新まつもと物語」の市民記者ブログに、「篠ノ井総合病院の中の三代澤本寿作品」「いつでも三代澤本寿と柚木沙弥郎の作品でおもてなしの宿・菊之湯」がレポートされました。「松本の美-みすず細工展」の中でも少し紹介されています。
病院を、旅館を、三代澤が手がけた作品やデザインがどのように彩っているか、ぜひ見てみてください。篠ノ井総合病院レポートの最後に書かれたエピソード、とても印象的です。

篠ノ井総合病院の中の三代澤本寿作品
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=5220
いつでも三代澤本寿と柚木沙弥郎の作品でおもてなしの宿・菊之湯
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=5196
松本の美-みすず細工展
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/event/?p=1874
 

2010年5月7日

 

今日は「三代澤本寿生誕101年展」図録のご紹介です。
まず目をひくのがそのカバー。一見すると、まっ白な平面に茶色で「MIYOSAWA Motoju」と刻まれただけのシンプルなビジュアル。でもよくよく見ると、そこには屏風「ナスカの印象」が光沢を帯びて浮かびあがっています! さりげなく粋なデザインですね。
そして、ひとたびページをめくると、豊かな色彩あふれる世界がひろがります。屏風・パネル・染絵・飾布・のれん・書籍・染紙と、大作から小品まで約250点のオールカラー図版。そのほか、今回所蔵の屏風をお借りした服飾デザイナー・森英恵さん、兄弟弟子の染色工芸家・柚木沙弥郎さんの寄稿や、新聞に掲載された海外ルポタージュ、学芸員による解説などが収録されています。
お気に入りのあの作品に、いつでも好きなときに出合えるのが図録の良いところ。松本市美術館ミュージアムショップにてお求めください。目次は「関連グッズ」のページをご覧ください。

2010年5月6日

 

6月6日(日)の会期終了まで、残りひと月となりました。
晴天に恵まれたこの連休、松本市内外から多くの皆さまにご来場いただきました。「今まで存在を知らなかったのが残念」「久しぶりに納得の展覧会でした」そして「刺激を受けて、アートなことをやりたいと思った」との声も。会場で英気を養ってくださったようです。

さて、今週8日(土)は、武蔵野大学名誉教授・日本民藝協会会長の水尾比呂志氏による講演「民藝の現在・松本と民藝運動」がひらかれます。
雑誌に特集が組まれたり、民芸館の来館者に若者や外国人の姿が少なくないこと等からみても、柳宗悦が唱えた「美の価値観」「暮らしの思想」は今も決して色あせることなく、世界規模でますます輝きを増しているようにさえ感じられます。
講演では、長年柳研究のトップを走られてきた水尾先生に、民藝運動の歴史における松本の動向や、現代における民藝についてお話しいただきます。民藝運動とは何だったのだろう?三代澤の制作を精神面で支えた柳の美のココロとは? 切り口や解釈によっては誤解されることも多い「民藝」の本質を知る、絶好のチャンスです。
13:30~15:00まで、会場は松本市美術館多目的ホールです。美術館へ事前申込みが必要ですが(TEL 0263-39-7400)、席に余裕があれば当日参加も可能です。観覧券、もしくは観覧券の半券をお持ちの上、ご参加ください。


『目の眼』2009年10月号「民藝という美の見かた」より。
水尾先生の対談相手は、秋田県立近代美術館館長・河野元昭氏。三代澤本寿展がアートシーンで紹介された、先日2日夜のNHK「日曜美術館」で、葛飾北斎を巧みに語られていました。

2010年5月5日

 

「三代澤本寿を語るとき、言葉はどれも上滑りに聞こえてしまう。・・(中略)・・こだわり、粋、美、どんな言葉よりもずっと彼自身の方が本当だ。」
これは「工芸の五月」公式ガイドブック掲載の、「三代澤本寿  町のデザイン 暮らしのデザイン」の中の一文です。松本の工芸店や飲食店で使われている三代澤デザインと本人の人物像・暮らしぶりにクローズアップ。身のまわりで愛用した品々を交え、横顔が垣間見える2ページとなっています。
この特集は、三代澤の数々のエピソードに担当の方が興味を持ってくださったことから始まりました。「初めて話を聞いた時に受けたインパクトを誌面で伝えたい」と、三代澤に負けないこだわりで、文章・写真・レイアウトと何度も手直しされたそうです。
公式ガイドブックは松本市観光情報センター、工芸の五月に参加する各会場、ギャラリー等で配布されています。今年は創刊記念につき無料ですが、数に限りがあるので、お早めに手に入れてください。50の企画展の紹介のほか、ギャラリストの対談や作家のインタビュー記事など盛り込まれた充実の一冊です。

2010年5月4日

 

4月30日にご紹介した「工芸の五月」。街のあちらこちらで様々な催しが行われていますが、市内文化施設では4館がこのイベントに参加しています。
松本市美術館はご存知「型絵染・三代澤本寿 生誕101年展」、そのほか市立博物館は「松本の美 みすず細工」、民芸館は「生活を着る 刺子展」、旧制高等学校記念館は「柚木沙弥郎展」と、民芸の町・松本らしい企画展がそろいました。
型絵染作家の柚木沙弥郎さんは旧制松本高校を卒業し、松本とはとても縁の深い人物ですが、実は三代澤とは同じ芹沢銈介を師に持つ関係にあります。今回三代澤展図録には、在りし日の思い出を、深みある温かな言葉で綴ってくださいました。偶然にも同時期の、兄弟弟子の展覧会。会場も目と鼻の先です。それぞれの作風を楽しみながら、はしごしてみて下さい。
なお、上記4館では、観覧券の半券を他の施設で提示すると団体料金で入館できます。見終わっても捨てずに、有効にご利用ください。

工芸の五月ホームページに、三代澤展関連イベントの模様がレポートされました。染色ワークショップの追体験はこちらからどうぞ。
染色ワークショップ レポートhttp://matsumoto-crafts-month.com/report/367
街中ギャラリーレポートhttp://matsumoto-crafts-month.com/report/596
 

4月30日(金)週刊まつもとより
4月30日(金)週刊まつもとより

2010年5月3日 

 

さんさんとお日さまが降り注ぐ、気持ちのいいお天気が続きます。ゴールデンウィーク前半は、連日大勢の方にご観覧いただきました。ありがとうございます。「もう1度見たい」とおっしゃってくださる方が大変多く、感激しきりです。
ところで、「リピート割引」をご存知でしょうか? 2回目をご覧いただく際に、大人600円、大学生・高校生・70歳以上の松本市民400円の料金でお楽しみいただける、お得なシステムです。 初回時に受付で申し出ていただければ、リピート割引券をいただけますので、どうぞご活用ください(ただし、他の割引との併用はできません)。

昨日5月2日(日)は、NHK教育テレビ「日曜美術館」アートシーンで、三代澤本寿生誕101年展が紹介されました。 「日曜美術館」は、全国の美術ファン必見の番組です。これを機会に、松本市内外のさらに大勢のお客様に、知られざる三代澤の全貌を知っていただきたいと思います。
また、市民タイムス紙とタウン情報紙で、担当学芸員武藤美紀さんのコラムの連載が始まりました。松本周辺の方はぜひチェックしてみてください。

5月1日(土)タウン情報より
5月1日(土)タウン情報より
5月2日(日)市民タイムスより
5月2日(日)市民タイムスより

2010年5月2日

 

4月30日(金)、幸町保育園の年中・年長さん30人が、三代澤展を見学してくれました。
保育園と三代澤の自宅がご近所というご縁と、作品と直接触れ合うことが子供たちの成長につながればという想いから企画されました。ドングリやアジサイのようなわかりやすい図柄だけではなく、抽象的な図柄も「雷や雨に見える」「階段みたい」と自分なりにちゃんと受けとめていたそうです。子供の感受性・想像力は未知数ですね。

さて、5月16日(日)までの関連イベントのご案内です。
8日(土) 水尾比呂志氏講演会「民藝の現在・松本と民藝運動」 13:30~15:00
      *聴講無料(三代澤本寿展観覧券が必要)。事前にお申し込みください。
15日(土) 街中探訪「三代澤作品に出会うそぞろ歩き」 10:00~
      *事前にお申し込みください(保険料が必要)。      
16日(日) 学芸員によるギャラリートーク 14:00~
      *聴講無料(当日有効の三代澤本寿観覧券が必要)

8日(土)は、武蔵野大学名誉教授で日本民藝協会会長の水尾比呂志氏による講演です。民藝運動の流れや松本の動きをふり返る中から、今、民藝をどうとらえるか? 民藝のこころとは何か?を探る1時間30分です。
15日(土)は、街中に息づく三代澤作品に会いに、松本の街をめぐります。いつも何気なく目にしているデザインも、もしかしたら三代澤の手によるものかもしれません。
講演会・街中探訪のお申込み、その他詳細は「松本市美術館」までお願いします。
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku08.htm

「5月1日(土)市民タイムスより」
「5月1日(土)市民タイムスより」

2010年5月1日 - 2/2

 

関連グッズに新しい仲間「みよさわとらんぷ」が加わりました。
展示作品の「アヒル」「ニワトリ」「ツバキ」「ヒマワリ」が、ハートやスペードのかわりに印刷されています。鳥の表情がとってもユーモラス。赤のツバキも可憐で、全体にやさしい雰囲気の仕上がりです。
実はこのトランプ、1シート・カード13枚が、松本市内の全小学生に配られています。三代澤に親しんでもらおうと、松本市美術館からのプレゼントです。会場に来た女の子は「わたし、これ持ってるよー。わたしはこれで、○○ちゃんはこっちのだよ」と手元に来たトランプの模様を指さして、一生懸命話していたとか。自分の知っている模様が、美術館に作品として飾られているなんて!心が弾みますよね。
中学生以下は無料ですので、このゴールデンウィーク中にご家族みなさんでご覧ください。そして帰宅後は、トランプゲームで一緒に遊んでください。
なお、「みよさわとらんぷ」には、「絹の道の枝垂桑(しだれくわ)」ミニ屏風のおまけが入っています。裏面もきちんと再現されていて、こちらは大人心がくすぐられますね。
500組限定、1組税込500円。松本市美術館1階ミュージアムショップでお求めください。

「4月28日(水)信濃毎日新聞より」
「4月28日(水)信濃毎日新聞より」

2010年5月1日 - 1/2

 

今日で4月も終わり。 三代澤本寿展も開幕から2週間が経とうとしています。
昨日4月29日(木)の市民タイムス紙「市民の広場」に、ご観覧下さった方からの生の声が寄せられました。 原文のままご紹介させていただきます。

「期待にたがわず感激の企画展」 
本紙でも紹介された松本市美術館の企画展「型絵染三代沢本寿生誕101年展」に早速行ってみました。期待にたがわず数多くの素晴らしい作品に出合い、感激しました。身近に置いておきたいような気に入った物もいっぱいありました。
それにしても、これだけの作品を残しながら、どうして名前が広く知れ渡らなかったのかと思います。ご本人が地位や名誉より美の追求に全力を注いだ結果なのでしょうか。
ともあれ、見る目のある人たちに熱烈に支持され、日々の暮らしの中にしっかりと腰を据えて、一般の住宅や街の風景に溶け込んで年月を経た数々の作品を、一度に鑑賞できる機会が得られたことを感謝しております。買い求めた図録を開いては家でも楽しんでおります。 (筑北村、女性、66歳)

「身近にあった作品に気付く」
松本市美術館で開催中の企画展「「型絵染三代沢本寿生誕101年展」を鑑賞しました。落ち着いた色調からか、安心感、あるいは懐かしさを覚えました。
私がお世話になっている病院の壁面に掲げてあるヒマワリ、アザミ、フクロウなどの作品が、三代沢さんの手によるものであったこともうれしい発見でした。それに、以前に見たことがある文様が、ここから生まれていたことにも気付き、感動しました。
こんなに身近に三代沢さんがデザインされたものがあったことに気付かなかった私の愚かさを認識しました。今まで何を見て暮らしていたのかと自責の念にかられます。 (松本市、男性、66歳)

この他にも「こんなに多くの作品を見れて感激です」「今でもとってもモダンで、刺激を受けました」「会場で眠りたいくらいでした」「会期中にまた行きます!」など、目頭が熱くなるような嬉しいご感想をたくさんいただいています。
この場を借りて、皆様おひとりおひとりに、心より感謝を申し上げます。
明日5月1日(土)は市制施行記念日。美術館入館料が無料となります。まだご覧になっていない方も、もう一度ご覧になりたい方も、ぜひ美術館へお出かけください。
 

2010年4月30日

 

昨日から「工芸の五月」がはじまりました。
「工芸の五月」は、松本と工芸の深い関わりに着目し、そこに新たなエネルギーを加えようという企画。およそ1ヵ月間、美術館や博物館、街のギャラリーや工芸店、そしてクラフトフェアなど50の会場で、工芸の企画展が開かれます。
松本と工芸の深い関わり・・・そこには三代澤が情熱を傾けた「民芸運動」があります。
昭和21年、旧友の丸山太郎らと日本民芸協会長野県支部を立ち上げ、染織や木工などの指導者を招いて講習会や展示会をひらくなど、地元工芸のレベル向上と普及に力を注ぎました。質やデザインの良いものを全国、ひいては世界へと発信し、美と暮らしを結ぶと共に、戦後の松本を民芸運動で復興することを目指したのです。
三代澤は生前、クラフトフェアにもよく出かけ、全国から集まる作り手たちとの交流を楽しんでいました。工芸の五月ホームページに「三代澤本寿生誕101年展」と、カレーの店デリーの「常設展・三代澤本寿」が紹介されています。チェックしてみてください。

工芸の五月HP
「三代澤本寿生誕101年展」 http://matsumoto-crafts-month.com/exhibition/8
「常設展・三代澤本寿」 http://matsumoto-crafts-month.com/exhibition/131
 

雑誌『KURA』5月号より http://www.nao-magazine.jp/
雑誌『KURA』5月号より http://www.nao-magazine.jp/

2010年4月27日

 

春というのに寒さに震えた4月でしたが、今週末土曜日はもう5月。ゴールデンウィークも目前です。


さて、その5月1日土曜日は、松本市美術館無料開放日。「三代澤本寿生誕101年展」を「無料で」ご覧いただけるラストチャンスです!開館時間は9:00から17:00まで。16:30までにご入館ください。14:00からはギャラリートークがひらかれます。キャプションには書かれていない作品エピソードを聞きながら、学芸員の方と一緒に展示ツアーをお楽しみください。
この日は市制施行記念日にあたり、松本城や博物館など他の文化施設も無料開放されます。

 

http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/news+article.storyid+115.htm

 

せっかくの機会なので、ゆっくりミュージアムめぐりの休日もいいですね。
 

2010年4月26日

 

昨日25日(日)は、もうひとつのワークショップ「いろんなカタチ~型絵染~」がひらかれました。
真っ白なハンカチを藍で染めること、三代澤デザインの型紙を使って模様をつけることの2つの大きな工程を、子供から大人まで参加者全員で協力しあい、和気あいあいとにぎやかな講座になりました。植物・鳥・抽象の大小様々な型紙に、慎重に考えをめぐらせる方、予期せぬ失敗を逆に生かして、大胆にデザインを広げる方、様々な姿が見られました。そして長時間にわたる熱心な取り組みの末、ようやくオリジナルの型絵染ハンカチが完成しました! 
今回のワークショップにご応募・ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
 

2010年4月25日

 

昨日24日(土)、美術館市民アトリエで、染色ワークショップ「紙を染める」がひらかれました。


三角や四角に折りたたんだ手漉き和紙の角を、赤・緑・黄・青・茶などいろいろな色の染料に浸して、狙い通りの模様を作ろうと何度もチャレンジしたり、偶然できた色彩の綾に感心したり、皆さん思い思いに楽しんでいらっしゃいました。 小さな染色家も、自慢の一枚を手にニッコリ。


風が冷たい午後でしたが、緑の芝生に色とりどりの染紙が映えて、とてもきれいでした。
 

2010年4月24日

 

展覧会がスタートして、今日で1週間がたちました。
松本市美術館1階にあるミュージアムショップでは、図録、クリアファイル、手ぬぐいなど、色々な関連グッズを販売しています。使っても飾っても楽しい、ちょっと目をひくデザインばかりなので、プレゼントにもおすすめです。ご観覧後は、ショップで余韻を楽しんでみてはいかがでしょうか?
グッズをお買い上げいただくと今回特別に、三代澤自らデザインし、使っていた、オリジナル包装紙でお包みしています。ただし、数に限りがありますので、お早めにお出かけください。


グッズの詳細は、当サイト内「関連グッズ販売」「ポストカード」のページ、ミュージアムショップホームページhttp://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/shop/index.html 
をご覧ください。

2010年4月23日

 

昨日4月22日(木)の市民タイムスに、「街中ギャラリー」の記事が掲載されました。
高山植物の風炉先屏風を長年飾ってくださっている翁堂上土店さんが、写真紹介されています。 


先日、お城の通り・大名町の八十二銀行ウインドーギャラリーに作品が飾られ、すべて展示が完了しました。いつもの歩くペースを少しゆるめて、作品めぐりをしてみてください。参加店一覧と、学芸員案内による街中ギャラリーツアー「三代澤作品に出会うそぞろ歩き」については、当サイト内「生誕101年展」のページをご覧ください。


明日24日(土)は午後1時30分から、染色ワークショップ「紙を染める」がひらかれます(内容は、20日のNewsをご参照ください)。 和紙1枚200円、1人4枚まで可能です。短時間で出来ます。


和紙が終わり次第終了となりますが、申込み不要ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。美術館1階・市民アトリエにてお待ちしています。
 

2010年4月22日

 

昨日は松本市美術館開館記念無料開放日でした。年配のご夫婦、若いカップル、小さなお子さんを連れたご家族、女性同士のグループ・・・様々な方々がいらしていました。
偶然美術館を訪れたらしい方が、「初めて見たけど、すばらしい展示だったね。今日は来て良かったね。」と話していたのを耳にして、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。


次回は、5月1日土曜日に無料開放されます。予定表にチェックしておいてください。
さて、もうひとつ耳よりなお知らせです。


三代澤本寿に興味をもっていただき、いつも熱心に取材をしてくださっている「新まつもと物語」ホームページに、「三代澤本寿展の招待券プレゼント」情報が掲載されています。チケットをお持ちでない方、もう一度見たい方、急いでアクセスを! 応募ハガキは来週27日(火)必着です。


新まつもと物語・市民記者ブログ http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=5026#respond
 
 

2010年4月21日

 

4月20日(火)、タウン情報紙に、三代澤展開幕の記事と関連イベント情報が掲載されました。


関連イベントは、昨日お知らせした染色ワークショップのほか、5月8日(土)に講演会、5月15日(土)に街中探訪、その他ギャラリートーク等が予定されています。
予約が必要なイベントもあるので、詳しくはこのHPの「生誕101年展」のページ、または松本市美術館のHPをご覧になってください。


松本市美術館 http://www.city.matsumoto.nagano.jp/artmuse/p3/p3-html/p3-kikaku08.htm
 

2010年4月20日 (2/2)

 

今週、土曜日と日曜日に、染色ワークショップがひらかれます。単純な作業なのでお子さんにもできますし、もちろん大人も十分に楽しめる内容です。この機会にぜひご参加ください。
両日とも、場所は松本市美術館1階市民アトリエ、時間は午後1時30分からです。

4月24日(土)  「紙を染める」  
■申込み不要です。先着順ですので、和紙が終わり次第終了となります。
■参加費  和紙1枚200円(1人4枚まで)
*三代澤本寿が考案した和紙への染めに挑戦します(和紙を規則的に折りたたむ→折り目を染色液にひたす→紙をひろげて乾かす→完成!)
紙は、富山県八尾の丈夫な手漉き和紙を使用。色と模様の仕上がりにドキドキしながら、染めた紙をひろげる瞬間がとても楽しいですよ。出来た染紙は、空き箱に貼って装飾したり、ブックカバーにしたり、色々に使えます。

4月25日(日)  「いろんなカタチ~型絵染~ 」  
■申込みが必要です。 定員20名(親子は2人で1人とします)
■参加費(材料費込) 1200円
■エプロンなど汚れてもよい服装でご参加ください。
*三代澤本寿がデザインした型紙を使って、ハンカチに型絵染をします(ハンカチを藍染め→型を使って、ハンカチに藍を抜くための糊を塗る→糊を乾かして洗い落し、色止め→完成!)。
なかなかできない藍染め体験+三代澤デザインの型紙を使える、1回で2度おいしい講座です。同じ型紙を使っても、型の置き方でひとつひとつ違うデザインに! オリジナルのハンカチ作りに挑戦です。(下の画像は、糊を塗ったところです。当日は、画像と同じ型紙とは限りません。)

「いろんなカタチ~型絵染~」のお申込みは、松本市美術館 TEL 0263-39-7400まで。

2010年4月20日 (1/2)

 

今週、21日水曜日、松本市美術館の無料開放日です。「三代澤本寿生誕101年展」も無料でご覧いただけます。時間は9:00~17:00、入場は16:30までです。
ちょうどお仕事がお休みの方、自由な時間があるという方、この日行く予定をたてていた方・・チャンスです! ぜひ足をお運びください。
会期中あともう1回、5月1日(土)も無料開放日です。

2010年4月19日

 

4月17日(土)、前日からの季節外れの雪もすっかりやみ、晴れ渡った空に雪化粧をした桜が美しい朝となりました。午前9時、松本市美術館「民芸のこころ新たなる創造へ 型絵染・三代澤本寿生誕101年展」が無事スタートしました。オープニング式典にはご協力いただいた大勢の皆様にご列席いただき、華やかな開幕となりました。
2階企画展示室に加え、3階の常設展示室まで使った広々とした会場には、屏風・パネル・染絵・飾布など総数約260点の作品が、立体的に、多彩に展示されています。ご覧いただいた方から「圧巻の迫力!」「今に通じる洗練されたデザイン」「こんなに仕事の幅が広かったとは・・驚いた!」など、沢山の嬉しいお言葉をいただき、私たちも感慨ひとしおでした。6月6日(日)まで、ひとりでも多くの方に見ていただきたいと思います。


オープニングと会場の様子は、「新まつもと物語」の「市民記者ブログ」でもご紹介いただいています。ぜひチェックしてみてください。

新まつもと物語・市民記者ブログhttp://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=4927
 

当日の様子はこちらの写真をご覧下さい。

市民タイムス紙より
市民タイムス紙より

2010年4月16日

 

4月10日(土)のタウン情報紙に、「街中ギャラリー」の記事が掲載されました。
松本駅前・本町・中町・大名町・上土の店舗に、三代澤本寿の作品を展示する展覧会関連企画「街中ギャラリー」。菓子店、飲食店、オフィスビルなどに飾られた作品の様々な表情を、ゆかりのお店の方の回想とともに取材いただきました。来週には大名町の八十二銀行ショーウインドーにも展示されます。(街中ギャラリー参加店マップは「生誕101年展」のページをご覧下さい)。


いよいよ17日土曜日、「三代澤本寿生誕101年展」がオープニングを迎えます。三代澤の全容が初めて明らかに!街中ギャラリーを楽しみながら、松本市美術館へどうぞお出かけください。

2010年4月15日

 

4月10日(土)の信濃毎日新聞に「三代澤本寿生誕101年展」の記事が掲載されました。

2010年4月13日

 

三代澤本寿特集『民藝』4月号発行の記事が、4月11日(日)の市民タイムス紙に掲載されました。
『民藝』4月号に掲載されている、三代澤が昭和18年に執筆した文章「和紙の有難さ」の「清く、温かく、平和で強い和紙は、日本の姿としてぜひとも根絶やしたくないものである」の言葉を抜粋、「西洋の製品が押し寄せた戦後も、国内はじめ東洋の民芸の素晴らしさに、目を向け続けた姿勢の一端がにじむ」とご紹介いただきました。

2010年4月11日

 

『民藝』4月号(第688号)・特集「三代澤本寿の仕事」が発行されました。
年明けの打ち合わせからおよそ2ヶ月、編集部はじめ多くの関係者の皆様にお力添えをいただき、ようやく完成しました。18点の作品のカラー図版、柳宗悦・三代澤自身の文章を交え、全容を振り返る充実の1冊です。価格は850円(税込)です。


お求めは、日本民藝協会まで。

http://www.nihon-mingeikyoukai.jp/society/book_mingei.html

 

松本市内では、松本市美術館、松本民芸館、デリー、工芸マエストロでお求めいただけます(「ポストカード」のページをご参照ください)。

2010年4月8日

 

4月6日(火)、市民タイムス紙「情報ナビ」に展覧会情報が掲載されました。
「松本市生まれの国画会会員、染色工芸家の故三代沢本寿さんの初めての回顧展。初期から晩年までの作品、染織びょうぶ、のれん、着物、染紙、マッチラベル、デザイン製品など約260点を紹介する。(中略)作品を通して民芸運動の立役者としての功績、斬新な作品、若手作家の指導者としての足跡をたどる。会期中、講演会やワークショップなどがある。」と紹介されています。屏風は、三代澤本寿の母校・松商学園高校の所蔵品です。
新しく「生誕101年展」のページができました。前売券や関連イベントなどの詳細については、こちらをご覧ください。

2010年4月5日

 

市民のチカラで松本の魅力を発信する観光情報ポータルサイト「新まつもと物語」の「市民記者ブログ」に、「三代澤本寿の包装紙」が紹介されました。
市民記者の小林さんが、三代澤が包装紙をデザインした市内4軒のお店をめぐり、それぞれ何をデザインしたものか?クイズ形式でレポートされています。最後に素敵な取材エピソードも寄せてくださいました。包装紙クイズ、皆さんもチャレンジしてみてください。

「三代澤本寿の包装紙」http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/citizensweblog/?p=4845

 

2010年3月22日

 

3月17日(水)、民芸と地域文化の会の定例勉強会をひらき、ポスター・チラシの配布準備と展覧会関連企画「街中ギャラリー」の打ち合わせをしました。
「街中ギャラリー」とは、駅前大通り・本町・中町・大名町の店舗を中心に三代澤本寿の型絵染作品を展示、街の中でも三代澤の世界に触れていただくこう!という企画です。本格的にはこれからですが、既に飾っていただいているお店もあります。
日に日に暖かくなり、桜の便りが聞かれる頃となりました。作品を見つけながら、ぶらり街歩きはいかがでしょうか? そして、屏風など大型作品ならではのスケール感は、ぜひ美術館でお楽しみください。

中町 着物館
中町 着物館
深志 SBI証券
深志 SBI証券

2010年3月11日

 

3月3日(水)、民芸と地域文化の会の定例勉強会をひらきました。
以前にもお伝えしましたが、日本民芸協会の機関誌『民藝』4月号で三代澤を特集してくださることになり、皆で掲載内容を確認しました。多彩な活動は文字ではまとめきれませんが、三代澤の発した言葉や作品の背景など知っていただくことで、展覧会をより深く、より印象的にご覧いただけると思います。発売の頃にまたお知らせします。
展覧会のチラシができました。関連イベント情報等も掲載され、表裏ともに濃い内容です。これから美術館はじめ市内外随所に置かれます。ぜひお持ち帰りください。
 

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2010年2月21日

 

2月17日(水)、民芸と地域文化の会の定例勉強会をひらきました。
展覧会中にひらかれるワークショップ「紙を染める」「いろんなカタチいろんなイロ(型絵染)」のリハーサルを行い、手順・方法や必要な道具などをチェック、参加者の皆さん全員に満喫していただけるように改善点を確認しました。
上の写真は完成した染紙、万華鏡のようです。下の写真は型を置いて糊引きした藍染めの布です。水洗いをすると、糊の部分が白抜きの模様となります。どちらも簡単で、思わぬ味わいが生まれることもあり、時間を忘れて夢中になってしまう楽しさです!参加の詳細は改めてお知らせいたします。
トップページに「三代澤本寿生誕101年展」のポスターをアップしました。どうぞご覧下さい。

2010年2月8日

 

2月3日(水)、民芸と地域文化の会の定例勉強会をひらきました。
展覧会会期中にひらかれるワークショップの日程や内容に関して、打ち合わせを行いました。本格的な準備はこれからですが、三代澤にちなんで“染”をキーワードに、子供から大人まで楽しめる企画になりそうです。
広報活動も着々と進んでいます。おかげさまで共催や後援などいただけるところが決まってきました。正式なポスターはこれからですが、街のあちこちにチラホラと仮チラシが目にとまるようになりました。美術館での展示に期待が膨らみます。

2010年1月26日

 

1月20日(水)、民芸と地域文化の会の定例勉強会をひらきました。松本市美術館より三代澤展の企画の全貌と今後の日程について、現段階までの進ちょく状況と内容の提案説明をいただき、学芸員の方と共に検討しました。夜は、浅間温泉菊の湯に三代澤さんゆかりの人々25人が集い、新年会をひらきました。作品を映像で鑑賞、その素晴らしさ・感動を共にし、思い出話に華を咲かせ、よりよい展覧会にしようと大いに盛り上がりました。
またこの日は、日本民芸協会の月刊誌「民芸」の4月号が三代澤本寿特集として組まれるにあたり編集担当者が東京より来訪、詳しい打ち合わせを行いました。翌21日には松本の街中の三代澤本寿デザインを取材し、看板やパネルが松本らしさとして浸透している様子もみていただきました。
開催まであと3か月。いよいよ慌ただしくなってきました。随時お知らせを更新しますのでどうぞお楽しみに!

2010年1月17日

 

市民タイムス2010年1月1日(金)紙面に、「三代澤本寿生誕101年展」(4月17日~6月6日)の記事が掲載されました。 三代澤の経歴や展覧会の内容と共に、開催に至るまでの背景や今日までの活動も併せてご紹介いただきました。(以下抜粋)

-工芸家・三代沢さんに光 松本市美術館4月から初の回顧展-

松本の民芸運動の先駆者で、型絵染作家として活躍した地元出身の工芸家・三代沢本寿さんを顕彰する初の回顧展が今春、松本市美術館で開かれることになった。多岐にわたる創作活動の傍ら「民芸の町」と言われる松本の礎を築いたが、その功績が広く紹介されることはなかった。
民芸の精神を追求し続けた三代沢像に光が当てられる。

回顧展では三代沢さんの生涯を振り返りながら、約200点の作品や型紙を紹介し、初めてきちんとした年表も作成する。三代沢さんの作品は豊かな色使いや斬新なデザインが大きな特徴で、市美術館は「幅広い世代に関心を持ってもらえるはず」と考えている。

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